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村井さんは株式会社オンライフの役員だ。
オンライフ社の事業は多岐にわたる。
会社のことを教えてもらった。

どんな会社か教えてください

「いま13期目です。現在の代表2人で創業して、5~6年前に通販の事業をはじめて今の形になってきましたね。今は4つの事業をやっています」

それが、Eコマース・広告代理店・飲食・海外、だ。

「広告代理店事業は、自社も代理店ですが、現状別の代理店に仕事を依頼してしまってます。でもそれだとナレッジも溜まらないし、薄利なので、自社運用専門の会社をつくって、できる人間を育てて、自社運用やっていく動きを進めてます。飲食事業は、別会社になってます。目黒に王様のブランチでも取り上げられた、すごい美味しいお店があるんですよ」

村井さん写真

独特の存在感を発揮するEコマース事業

Eコマース。いわゆるネットショッピングのことだ。
Eコマースの基本は、ニーズのある所にニーズに答える正しい商品を届けること、だという。
「会社のビジョンが『「美と食」を通じて世界中から愛される会社になる』なので、化粧品や健康食品をメインにやってます」

化粧品や健康食品は、玉石混交で色々な商品がある。
「うちはエビデンスもしっかりしているし開発も自社でやっています」
自社開発とはすごい。
「他の会社と共同して商品を作るケースもけっこうあります」

オンライフ社は定期通販モデルのサービスだ。
1回売り切りというわけではない。
「メーカーはどういう商品がマーケットで売れるのか多分わからないと思う。大手企業と組んで商品開発して先方のブランドで売るといったやり方もやっています。取引先が多いので色々な情報が入ってきます。その情報を徹底分析して勝てる商品を作っているので、どれもよく売れています。商品開発から販促まで自社でできてしまいます」

他にも強みがある。
「自社でコールセンターを持っています。そのコールセンターの事業全体を見ている人が、ある会社でCS隊長を25年間やっていた女性。そうすると、CSもできるし自社の決済システムやカートのシステムもあるのでEC領域を一気通貫できてしまう。そういう会社はほかにないと思います」

この仕組みで生産効率を最大化するために村井さんの仕事がある。
入社当時、組織がぐちゃぐちゃしていて生産性が低かったそうだ。
「人事制度も組織体制も大きく変えて組織成果が出やすいオペレーションに変えています。これからますます伸びていくと思いますね」

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海外でシェアを拡大し続けられる秘密

現在の海外事業の主戦場は台湾だ。
台湾のマーケットで3位につけるほどの好調ぶりだ。
「今期は、台湾だけで20億くらいの予測です」
本当に調子がいい。
「今後はタイや中国も展開予定で、海外事業と通販で2~3年あれば200億くらいまで持って行けるという見立てでやっています」

海外事業は日本とは違った苦労がありそうだ。
順調に伸びている理由は何だろうか。
「海外での戦い方と日本での戦い方が違うっていうのを理解しているかどうかですね」
どういうことだろうか。
「日本で作ったものを輸出すると関税がかかるので、現地で作ってます。これができているところが他にないんですよね。また、台湾やアジアは財閥系の企業が多い。そことどう話して折り合いをつけるかも大事です。そういうノウハウがなくて進出して失敗するケースが多いですね。日本の大企業の名前を使ってもダメです」

情報を知って戦い方が分かっているからうまくいく。

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これからのこと

「2020年を目途に上場を完了してキャッシュを得て次の事業もやっていきたいです」
Eコマースで取得した膨大な顧客リストがある。
現状、分析やデータベース化ができていない。
「今それをやり始めています。分析してお客さんの好みや属性に分けてプライベートDMPみたいな考え方があると思いますけど、どこの通販会社もできてないことなんですよね。それを実現しようという取り組みを今やってます」

大手は社内決済に時間がかかる。
オンライフ社くらいの規模感だとスピード感を持って臨める。
村井さんは自信を覗かせる。

「COOの役割は経営リソースの最適配置だと思うので、誰をどこに配置してどういうビジネスをやるのかを見ています。プラスアルファ、事業の戦略と策定をして実行することや、組織体制を変えたり人事制度を変えたり、社内の活性化や人材の育成をしたりで、横軸で社内のリソースをどう最適化していくのかっていうのをやってます」

オンライフ社からも村井さんからも、目が離せない展開になりそうだ。

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村井 慎二(むらい しんじ)さん
1991年生まれ。高校3年時からプロボクサーとして活躍し、大学卒業後にビジネスの世界に飛び込みました。パソコンに慣れておらず「WEBで物を買う人は絶対何か騙されている」と考えるくらいの新人でした。そこからの努力とセンスで力をつけて現在に至ります。株式会社サイバーエージェント、ポート株式会社を経て、2017年10月より株式会社オンライフ取締役COO。

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