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村井さんは新卒時点でパソコンすら触れなかった。
類まれな能力で物凄い成長を遂げた。
その能力の原点や成長物語を聞いた。

中学生にして、社内政治を学ぶ

「小学校の時、自分の家は普通の家庭だったんですよ。でも、子どものころって、やんちゃしてるのがかっこいいっていうのがあるじゃないですか。うちは普通の家庭だったので、そこにコンプレックスを感じ始めてました」
普通ではなく特徴があるように生きたいと感じていた。

この当時、村井さんは野球をやっていた。
中学は野球の強い全寮制の私立に進んだ。
「プリズンブレイクみたいな世界でしたよ。先輩のパシリとかもよくやらされましたし、いじめとかも、正直エグいものがありました」
そういう環境で、村井さんの政治力が育まれる。
「どう立ち回って先輩に気に入られて、同期とも仲良くして、野球で入ったから野球の技術も磨き、というのを中学の3年間で学び切りましたね。寮内政治みたいな。この時のことが今も活きてます」

村井さん写真

ルールを支配した者が勝つと気付いた大学受験

高校の時にもある重要な学びを得る機会があった。
「高3の夏ぐらいから、be動詞も分からない状態で受験勉強始めて、それでも同志社大学に入れました」
同志社大学といえば、関西の名門私立大学だ。

どこの大学の入試問題にも傾向がある。
それを攻略するための受験勉強のセオリーのようなものもある。
「そういう経験から、ルールを支配した者は勝つ、ということを学びました。ルールを知ってポイントを掴んで、自分の中で処理速度を上げてやる。仮説検証能力ですよ。PDCAをどう回すかっていうことで、これはビジネスも一緒だと思うんです」

新人賞を取って、それでも子会社の社長になれなくて

新人時代は凄い努力をした。
その結果、最優秀新人賞という社内表彰に選ばれた。
「新人賞目指そうと思ってやってました。そのためには、結果と、周りからの評価が必要だったので、まずお客さんのグリップをしっかりやって結果を出しました。それと、一緒に仕事したいと感じてもらうにはどうすればいいかを考えて行動してました」
ここで政治力が活きた。

最優秀新人賞で社内の注目が増した。
味方が増えた。
社内政治もしやすくなった。
将来の幹部候補と目されて、経営陣とも近づけた。
「視野と視座が上がりましたね」
そういう1年目だった。

それでも、希望した子会社の社長にはなれなかった。
「今思うと、自分のことしか考えてなかったなと。経営を任せたり抜擢するのは人格者じゃないとダメなんで、見抜かれていたんだと思います」

組織を回す経験を通じて視野が変わる

2年目に、インフィード広告のセールスを任された。
WEBサイトなどでコンテンツとコンテンツの間に表示される広告のことだ。

営業職に売ってもらうには、売れる広告商品を作らないといけない。
「どうやったらパフォーマンスが出る広告を作れるかを考えました。そこがないと営業も売ってくれないです。営業も自分の数字があるから、売れない商品なんて売りたくないし、新しいことを始めるのは大変なんです。それをどうやったら全社的に横断して活性化してやっていくのかを経験できたのは大きかったですね」
人を巻き込むにはどうやるのかを経験できた2年目だった。

村井さん写真

「自分のことだけ考えていると組織は回らないんですよね。”いい商品なのになんで売らないの?営業のレベル低いんじゃないの?”と最初はずっと思っていました。でもそれじゃ回らないなと。色んな人に協力してもらって、オペレーションとかも変えたりしながら色々やりましたね」

2年目の最後で、結果が出る。
インフィード広告でライバル社を抜いてナンバーワンになった。
「役員含め全社が関わっていたプロジェクトなのでいい経験になりました。マネージャーレベルでしたけど経験できてよかったです」

フィールドが変わっても力を発揮

3年目に転職した。
地方創生や遠隔医療に取り組む会社だった。
「在籍が実質半年くらいだったので成果はほとんど出せませんでしたが、事業の立ち上げはリードできたと思います」

ビジネス界の人たちとは違う思考、違うロジックで話をする人たちが顧客になった。
「フィールドが変わって、医療とか分からないですが、ビジネスをやるうえで国の規制という問題をどうやったら攻略できるか経験できましたね」

村井さん写真

フィールドが変わっても迷わず進めた秘訣はなんだろうか。
「新しいフィールドにいったらまずルールを発掘する。すべてのルールを知る。いかにルールを早く知るか。ルールが正しいかどうかは関係なく、ルールを知った上で、どの状態が理想かはなんとなく分かるので、ルールを直す、もしくは支配するためにはどう戦ったらいいかっていうことが分かっていたので、そこから何やればいいかを考えました」

その時々に困難が待ち受けていた。
それを克服して気づきと学びを積み上げてきた。
この気づく力と学びが村井さんの真の強さの秘密だ。

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村井 慎二(むらい しんじ)さん
1991年生まれ。高校3年時からプロボクサーとして活躍し、大学卒業後にビジネスの世界に飛び込みました。パソコンに慣れておらず「WEBで物を買う人は絶対何か騙されている」と考えるくらいの新人でした。そこからの努力とセンスで力をつけて現在に至ります。株式会社サイバーエージェント、ポート株式会社を経て、2017年10月より株式会社オンライフ取締役COO。

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