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高校時代のある人物からの影響が安田さんの人生を変えた。
大学時代のある経験が安田さんの人材観の基礎になった。
経営者・安田錦之助のルーツを教えてもらった。

大学受験で培った時間のやりくり術

「時間のやりくりは意外と得意なんです」
今までの人生で時間が無くて苦しんだことがほとんどないという。
「高校時代、バスケットをやっていました。部活を引退したあとに、経営者になりたいと思って大学受験勉強を始めたんです。小・中・高校とバスケ1本で来ているので偏差値が36, 37くらいでした」

部活を引退してから大学受験までおよそ半年間。
その半年間を乗り越えて、東京のいわゆる六大学のうちの1つに進学した。
「半年間で偏差値を30台から70くらいまで持って行くのにどうすればいいかを徹底的に考えました。そのときに時間をうまくやりくりすることができました。それ以来そんなに時間に困ったことが無いんです」

半年間の短期間で偏差値をそこまで急上昇させるのはけっこうな難題だ。
それができたのは、時間術のうまさと地頭の良さと集中力のあればこそだろう。

安田さん写真

経営者になりたいと思った高校時代

安田さんが経営者になりたいと思ったきっかけは何だったのだろうか。
「孫正義さんですね、ソフトバンクの」
安田さんは福岡が地元だ。
孫さんも九州の人だ。
「当時何気なく孫さんのことを知って本を読んで衝撃が走りました。高校生ながらに”俺の進むべきは経営者だ!”ってなりました」
このころ、ベンチャーブームが来ていた。

「旧商業高校なので当たり前に大学に行く環境ではなかったんですよ。色々な進路を選ぶ同級生がいました。だからこそ、高校時代はけっこう真剣に進路を考えました」
安田さんのお父さんは福岡のローカルタレントだそうだ。
お兄さんも東京で役者をやっている。
「ふたりとも楽しそうな人生を送ってるなと思いました。だからこそ自分はどうするかと考えたときに、”じゃあ俺は経営者になる!孫さんみたいな革命家になる!”と思ったんです。でも、何をするかなんてわからないので、とりあえず東京の大学に行こうと思って受験しました」

アメフトからたくさんの学びを得た大学時代

「大学でアメフトを始めました。アメフトから学んだことも今の経営に生きています」
安田さんの大学のアメフト部は、スポーツ推薦で来た人が学年に8人。
4学年だと30人程度がスポーツ推薦で入学してきた人ということになる。

安田さん写真

「自分は大学からアメフトを始めましたが、推薦で入ってきた人よりも大学で素人からアメフトを始めた人の方が活躍するケースがたくさんあるんです」
他のスポーツでは考えにくい話だ。

「これは、アメフトが競技人口の少ないマイナースポーツだからですよ。もともとアメフトをやっていれば活躍できたのにアメフトに出会わなかった人が大勢います。そういうポテンシャルのある人が大学からやる気満々でアメフトを始めると、早く試合に出たくてしょうがないからワーッと頑張って経験者を抜くことがあるんです」

アメフトで学んだことを活かして金融界に革命を起こしたい

安田さんは、金融業界も大学のアメフト界に似ているという。
「証券会社や銀行はピカイチの人材が揃っていると思いますが、生命保険業界には色々な人がいます。その点、大学のアメフト界と似てますね。高校時代にアメフトやってましたというような経験者を採用してもいいですが、他の球技で運動神経の良かった未経験者を採用してイチからアメフトを教えたほうがポテンシャルが高いと自分は思っています。そこにレベルの高い経験者を掛け合わせて化学反応を起こせれば最高。それが業界を変えるチームだと思います」

安田さん写真

確かに、安田さんは、自社に金融業の未経験者を積極的に採用し、育成している。
「別のチームから選手を移籍させても選手の移動が起こっただけでそれでは業界は何も変わらない、何よりチームの哲学が育たない。自前で育てて活躍して、ナンボだと思います。経験者が移籍してくるのはむしろその次のフェーズを想定しています。そうすると今度は経験者、未経験者の双方が切磋琢磨して高めあっていく化学反応が起きていくようになります。いきなりレギュラー全員をよそから獲得してきてはつまらないチームになります」
目先だけでなく将来を見据えている。
採用スタイルから既に革命を起こしている。

「育成計画は10年スパンで考えています。いま未経験でも10年間やれば1万時間トレーニングできます。10年後に業界経歴10年となれば立派なベテランで、スキルもあります。だから、いま何もなくていいから徹底的に学んでほしい。やる気は死ぬほどあるって人を採用したい。想いがあって鼻息が荒く向上心のある人がいいですね」

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安田 錦之助(やすだ きんのすけ)さん
1988年生まれ。大学時代にアメリカで見た貧富の格差の現実に衝撃を受け、「世界からお金で困る人をなくしたい」と考えるようになりました。大学卒業後、証券会社や外資系生命保険会社の営業職として勤務した後、現在は独立。株式会社イコールワンホールディングス代表取締役として、「金融業を通じて誰もが自分の大切なものを守り、夢を掲げ挑戦できる世界を創る」をビジョンに掲げ<金融業界の総合プラットフォーム>事業をおこなっています。

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