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仕事の場面において日々、「やる気」が問われます。ところが、ある調査によれば、熱意を持って働いている人が日本には6%ほどしかいないというデータも。「やる気が出なくてもこんな考え方もあるのでは?」というひとつの考え方をご紹介してみます。

はじめに

やる気がある。熱意を持って取り組んでいる。そういった状態のほうがエネルギッシュで活動的で、傍から見ていて好まれることも多いと思います。しかしながら仕事はそれがすべてとは限りません。

やる気や熱意といった気持ち面が熱いことに評価が集まるなかで、自分にはそういうものがない…と苦しんでいる人も多いように感じる場面があります。これから紹介するような考え方をひとつの参考にしていただけたら嬉しいです。

日本のやる気

アメリカのギャラップ社が実施した調査の結果が公表され、昨年日本でも報道されました。ギャラップ社は世論調査や人材コンサルティングを行っている会社だそうです。

この調査は世界各国の企業を対象にしたもので、従業員の仕事への熱意度を調べたものになります。

それによれば、日本には「熱意あふれる社員」とされる人が6%しかおらず(アメリカは32%)、調査した139カ国中132位だったということです。

出典・参考:
日本経済新聞(2017年5月26日)「熱意ある社員」6%のみ 日本132位、米ギャラップ調査

仕事やる気ある社員たった6%、132位の日本

また、日本能率協会が2013年に実施した調査においても、30 代・40 代の半数近くが「仕事にやりがいなし」「能力発揮できていない」という結果が出たそうです。

出典:
第 1 回「ビジネスパーソン 1000 人調査」働き方に関する意識

動機付けという考え方

動機というのは「行動を起こさせる原因・要因」のことで、動機付けは実際にそういうものがどう作用・持続するのかということです。

この動機づけには、自分の中から湧き上がってくるもの(「内発的動機付け」と言います)と、職場の環境や人間関係など自分以外のものに左右されるもの(「外発的動機付け」と言います)の2つがあります。

働きやすい職場を作るという目的で、職場の環境を整備したり、評価制度を充実させたり、報酬を調整したり、といったことが取り組まれることがあります。とても大切なことですが、それらのものが自分の中で価値あるものとして腹落ちしないと自分を奮い立たせたり気持ちが高揚したりはしません。行動にも結び付きません。

逆にいえば、気持ちが高揚していれば行動に結びつくということで、だからやる気や熱意が求められるということでもあります。

理由よりも結果に注目する

動機付けややる気、熱意は過去の経験や原体験に紐づけられることがあります。過去にこういう経験をしたから今こういうことをやっている、といったものです。「やる気を出すために過去の体験を言葉にしてみるといい」というアドバイスも時々聞きます。確かにそのような過去の経験は強く、動機にもなりやすいです。

しかしながら、そういった過去の経験がなくても「興味がある」「しっくりくる」「続けることは苦にならない」といった理由で長く続けられる人もいます。それでいいと思います。

仕事は自分がどういう気持ちや理由で取り組んでいても、それによって結果が変わることはありませんし、あってはいけません。その仕事をしている理由よりも結果何ができているかに割り切って注目すると見え方が変わってくるかもしれません。

できること以外はできないこと

短所はどれほど潰しにかかっても長所に化けることはありませんし、短所を克服したことで成功することはごく稀です。一方で長所を活かして成功した人は大勢います。できること以外はできないことなのだという割り切りが自分の中でできるといいかもしれません。

好きなことやできること、得意なことは長時間やっても疲れず、熱心にやり続けられるものだと思います。逆にいえば、やる気が出なかったり精神的に疲弊したりするのは「できないこと・苦手なことをやらなければいけない」というプレッシャーによるということです。

先ほど紹介したギャラップ社の調査について触れた記事でも「無気力な社員の半分は自分に合っていない仕事をしている」「合った仕事に業務内容を変えれば無気力な社員を減らせる」といった内容が紹介されていました。できることをやる・自分に合ったことをやるというのは大事なのだということを改めて感じます。

そうはいっても組織に所属して働いている場合、そういった割り切りが許容されないこともあるかもしれません。これは個人だけの裁量ではいかんともしがたいところですが、できないことを補い合える社内の人間関係を作ってみたり、できることをやってみるのもいいかもしれません。

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