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営業職として転職を考えている方のために、営業職として求められるスキル、転職前に考えるべきこと、経歴のまとめ方、転職を成功させるポイントなどについて紹介します。

監修:河原崎 幸之介(かわらさき こうのすけ)さん
株式会社LEAPH代表取締役。人材紹介企業とアメリカのIT企業で勤務しました。帰国後にフリーランスとして転職支援やIT系のスタートアップ企業の営業支援、2017年に現在の会社を起業しました。コーチングやコンサルティングの提供を通じて、営業職、組織が抱える課題解決をサポートする事業を行っています。

営業の仕事で身に付くスキルとは

営業職として働くことを通じて「問題解決のスキル」を高めていくことができます。
営業の仕事はクライアントの問題を解決することであり、その対価としてお金をいただいているため、毎日の仕事の中でこの力を身に付けていくことができます。

問題解決のスキルをもう少し細かく見てみると、「問題を見つける力」「問題を解決する方法を考える力」「問題解決をする力」となります。また日々の営業活動を通じてこれらの力を発揮するなかで「ヒアリング力」「提案力」「周りを巻き込むリーダーシップ」も身に着けていくことができます。

こうしたスキルを使って大小様々に問題解決をしていくことで、社会がちょっと豊かになるものです。営業とはそういう仕事ではないでしょうか。

そしてもちろん、ビジネスは問題解決の連続ですので、どこへ行ってもこうしたスキルの高い人が求められますし、転職にも有利に働きます。

営業職の種類によって適性は違う?

適性は違わないですが、結果を左右する要因が違います。
まず営業全般に共通することは「クライアントの問題を解決することが求められている」ということです。つまり、課題を解決する能力が高いことが優れた営業職の条件のひとつになりますし、そうした能力やマインドを持っているかどうかが営業職としての適性の有無を計る尺度にもなるでしょう。

法人営業
大企業と中小企業で、購買の意思決定の方法が異なります。
中小企業であれば、社長が大体決めることができます。
一方で大企業や、扱う商材が大きい場合などは、複数の人が購買の意思決定に関わってきます。そのため、誰が意思決定をするか、競合がどんな提案をしているかといった情報収集が大切になります。また、意思決定を促す時はロジック立てて説明できることが大事です。

個人営業
個人のお客様相手の時には”感情”を大事にするとうまくいくことが多いです。お客様はロジックよりも“感情“で購買を決めるからです。感情に促す場合には、営業職が“信頼できそうか”がとくに大事です。「笑顔」「コミュニケーション力」「身だしなみ」こういったことを意識してみるといいかもしれません。

新規開拓営業
見込み客を見つけ、新しいお客様として契約までするのが新規開拓営業です。これができる営業は経営者からの評価も高くなり、市場価値も高くなります。
テレアポ、メール、DM、Webからの問い合わせ、飛び込み、紹介などを粘り強く続けられるかが結果を左右する要因となります。テレアポや飛び込みなどは泥臭くもあり、お客様から断られるというような、否定的なリアクションをいただくこともあるため、メンタルが鍛えられます。

既存顧客への営業
現在既に取引のあるクライアントの売上をどれだけ高めることができるかが求められます。いきなり売上アップはできなくても、良好な関係を維持できることは最低限必要かつ求められます。
売上をアップさせるためには、そのクライアントのことを深く知る必要があります。深く知った上で、クライアント自身も気づいていない課題や問題を見つけ、そこへの解決策を提案することができればうまくいくことでしょう。

営業職として転職する前に考えるべきこと

何よりも、転職して「何をやりたいか」「どう生きたいか」「どう在りたいか」を明確に持つことです。そのための手段として“営業職”を選んでいただきたいところです。

「上司が評価してくれない」「環境が悪いから成果が出ない」といった他責の理由で転職する場合は、転職した先も同じ可能性があるので、まずはご自身が与えられた環境で成果を出すこと、自分自身が成長することをオススメします。

営業未経験でも転職できる?

未経験からでも営業職への転職はできます。
ただし、営業職として「何をやりたいか」「どう生きたいか」「どう在りたいか」といった自分の人生に関する価値観を明確にすることが何よりも大事です。どの職種、どの業界、どの企業で働くかはあくまで人生の価値観を実現する手段でしかないのですから。

営業職の経歴、実績の伝え方のポイント

転職活動で経歴をアピールするときのポイントは2点です。

1. 数字で実績を語ること
「売上額」「契約数」「契約率」「新規契約数」「商談数」「訪問数」「テレアポ数」「何人中の何位か」例えばこういった数字として明確に示せる事実は、実績として伝わりやすいです。

2. 実績を出せた理由を言語化すること
営業成績で1位を獲得できたのであれば、「たまたま1位を獲得した」のではなく、1位を取るために、どのように考え、どの行動したのかを言語化できることです。

「たまたまホームランを打てました!」ではなく、しっかりとねらった球でホームランを打てることが大切であり、どういうねらいでどう打ってホームランになったのか、そのホームランを打つためにどんな練習をしたか、言葉で説明できることが必要です。その説明ができれば、転職後も同じようにきちんと稼働して貢献できる人だということが伝わるでしょう。

もちろん、転職時に自信を持ってこうしたことを語れるように、在職中から積極的に業務に取り組むことが大事なのは言うまでもありません。

転職する際、有利になる資格はある?

そのような資格はありません。業種によっては就業に当たって必要な資格があり、持っていると採用検討時に優遇されることもあるかもしれませんが、「営業力を証明してくれる資格」というものはありません。営業職としての評価はこれまでの実績が決めます。

転職を成功させる、良い職場選びの方法

まず、何を「転職の成功」とするかがその人次第ですので、先にそこを決めておいた方がいいと思います。しかしながら、どの職場でも成果を出せる人が一流なのではないでしょうか。イチロー選手が「日本に帰って来てセ・リーグのチームに移籍したからヒット打てませんでした」と言うでしょうか。本田圭佑選手が「Jリーグに戻ってきたから点数入れられませんでした」と言うでしょうか。与えられた環境をチャンスに変えて成果を出せるのが一流というものです。

転職して終わり、ではない。営業職として今後のキャリアをどう描いていくか

これもやはり「何をやりたいか」「どう生きたいか」「どう在りたいか」があってこそ描けるものです。職種はそれらを実現するための手段でしかありません。
歩み方の例としては、会社を経営する、新規事業を立ち上げる、後進の営業職を育てる、会社のリソースを使って大きな問題を解決していく、大きな問題を解決するために自分自身の力をつけていくなど、本当に様々です。すべては選択次第ですが、選択ができるのも「何をやりたいか」「どう生きたいか」「どう在りたいか」があってこそです。

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